結露 = カビ 日本の住宅環境

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 結露 日本人の大敵

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従来工法の住宅でもオール電化住宅でも、関東以北地域では、高気密高断熱住宅が主流になってます。元々北海道から始まった仕様ですが、寒冷地に住んでいる私たちにとっては《寒さ対策》重要ですし、新しく住宅を建てる方にとっては《とにかく暖かいぬくぬくした住宅を》建てることを強く望まれますね。 解ります。だって冬はほんと寒いですから。

 ここでは、実話と経験に基づいた話をさせて頂きます。  分かりやすくするために、少し窓の変遷について。。

20180310153913子供の頃の住宅はどの家も寒かったです。 すき間風が入りまくり、風が強ければガラス窓がガタガタなり、 夜は厚い布団で寝てたと思います。
ガラスは3㎜より薄いガラスのみ。
窓枠は木製。

 

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そして、出てきたのが アルミ製の窓。 今でも普通に見かける窓です。 クレセント(鍵)で閉めたあと 少し力をかけてすき間風を入れないようにしています。
ガラスは3㎜を超えました。
見た目が近代風でおしゃれで、施工も楽なことから、一気に増えました。

ところが、このアルミ窓。 結露しました。 

 

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アルミ製の窓=アルミサッシでの結露が 我慢できなくなると、窓と窓の間に空気層を作ろう。 これで断熱になる ということで、内側にもう一枚《内窓》をつけるようになりました。

 

 

 

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断熱効果は上がり、寒さが軽減されました。 でも、結露なくなりません。 というより水分の逃げ場がさらになくなりました。 (内窓は、昔でいえば、障子戸ですね。)

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そこで窓枠もそうだが、窓自体の結露を何とかする。 ということで、今度はガラスがペアになりました。 空気層を断熱材として使い、ガラスで挟む。 これでだいたい 熱は出入しなくなり 結露はなくなりました。 でも枠はアルミのままなので、やっぱり結露します。

 

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・・で、残り枠も断熱効果がアルミよりも高い樹脂にしようということになり、

現在では、これが、最終形態になっています。

(ガラスが3枚=3層=のサッシも登場しました)

 

ここまで見てきて、今まで、住宅業界は断熱の効果をあげて、窓以外でも、屋根や断熱材、基礎に至るまで 外からの熱をもらわないことに重きを置いてきました。 でも室内の水分は置いてけぼりです。(今でも)

 

さて、そもそも結露はどうして起きるのでしょう。

結露の正体は水分であることは ご存知だと思いますが、 住宅内で水分が発生する場所を考えてみると・・・

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まず、水まわりの設備がありますね。 キッチン・浴室・トイレ・洗面所・等々。

 蛇口から水を出せば水分として蒸発しますし、全く使わなくても、排水管に防臭のための水溜まり(トラップ)からも蒸発します。

 

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雨の日 玄関を出入すると 外から湿気が入ってきます。 台風とか来ていると玄関が水浸しになったりしますね。 出ていく時より、濡れて入って来る時は、水分だらけです。

 

 

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まだあります。 人間です。
呼吸すると水分が放出され、 暑いと汗で水分が放出されまさしく、水分発生装置。

 

 

このように、各所から発生した水分が 室内に溜まります。  そこで、室内の水分を湿度という見える形でみてみると。
室内をコップに例えた わかりやすい図があります。

出典 ダイニチ工業

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この図の中で 大切なのは 相対湿度 という単語です。

相対湿度:ある温度が最大に含むことができる水分量に対する量

  • 室温10℃の時 湿度50%
  • 室温5℃の時  湿度100%
  • 湿度20℃の時  湿度25%

 ここで重要なのは、空気は温度によって膨張したり収縮することです。

 上の湿度(相対湿度)は 水分量は同じです。 冬の寒い時期 乾燥する!と感じるのは、5℃100%でも 25℃まで上がると25%しかない状態だからです。(体温は36.5℃なので呼吸する時もっと辛く感じます) 

そこで冬の場合を見てみましょう。

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例えば、冬の時期に 快適な温度室内25℃湿度50%の時≒11g/m3(1m3あたり湿度100%ではMax23gの水蒸気を含むことができるので、湿度50%だと11g水蒸気がある) だったのが、窓近辺が10℃とすると 湿度100%でもMax9gなので湿度120%になって、20%分結露します。 

お分かりいただけたでしょうか。