埋設している水道管が錆びることは許されません
錆びにくい青銅製継手を使っているように見えますが。
上の写真は、水道管の漏水修理した際に、ようやく見つけた、漏水箇所です。
築30年のお宅です。
そもそも、使用されるべき埋設する水道管の材料は、各自治体で統一されていません。
おおよそ、塩ビ管と、ポリエチレン管に大別されますが、今回はポリエチレン管です。
漏水リスクの観点から申し上げれば、塩ビ管(VP管)の方が、はるかに高いです。
材料費が安いのはメリットですが、継手とパイプの接続が接着材による接着なので、効果が切れればバンと抜けやすくなります。
ただ、錆びに関しては、金属より数段もちます。
ポリエチレン管にかんして、
管自体は錆びることはありません。 また足したり分岐する際に使用する継手材(水道用ポリエチレン金属継手)も青銅材の継手を使用すれば錆びから防止することができます。
本当に永久に錆びないのか。いう話ですと、どちらかというと錆びるということになりますが、50年スパンでのことで、非常に錆びにくいので、費用対効果の面で役所でも承認されています。
青銅は別名 《砲金》といわれるもので、銅と錫(すず)その他微量を含む新合金で、10円玉とほぼ同じ成分です。
それなのに? 錆びている??
胴体だけ錆びている
漏水箇所をみると、ナット部分よりも、胴体に錆びが盛大に盛り上がっていますので、除去してみます。
これぼど、はっきりとわかる状態は珍しい。
↓通常分岐する際は、T継手を使いますが。 正規のポリエチレン金属継手です。
どうやら、鋼管継手のようなT継手にオスジョイント継手を3つねじ込んだようです。
この鋼管継手のようなT継手。 よーーーく見ると、白継手でもなし、黒継手でもなし、ましてやステンレスでもありませんで、でも銅が入っているような色をしています。
これは、黄銅製継手です。
黄銅製継手とは、青銅の銅+スズの合金と違い、銅と亜鉛の合金で、ほぼ5円玉と同じ成分。
トイレ部材や、排水部材など水道の材料に使います。 ですがメーカー指導もあります。埋設はできません。 錆びるのが早いんです。
用途外使用は、やはりダメ。
今まで、
【 黄銅継手材は埋設禁止 】
と、認識はしていて その通り施工してきましたが、《埋設したらこうなりました》的なデータなり画像なり見たことがなかったので、今回はとても勉強になりました。
施工上の状況で、時間がなかったり、材料がなかったりで、ついごまかしがちですが、必ず後から問題が出てくる。 痛感しました。