住宅での危険な場所  前章

少し古い資料ですが、厚生労働省の平成18年の統計。

《家庭内における主な不慮の事故の種類別にみた・・・死亡数》

この中での、転倒・転落の大項目を見てください。

家庭内事故

「平成18年では、転倒転落が原因で死亡した方は、合算して4,143人」という、統計内容です。

多いか少ないかは別にして、特筆べきは、65才~の割合が急激に多いことです。

65才~という年齢は、一度転倒・転落事故等をおこせば、打撲・骨折・そして麻痺など、後遺症が残る確率が多いだろうなと容易に想像がつきます。

 

では、住宅内での危険個所を列挙してみましょう。

①階段
②お風呂場
③段差(じゅうたんでの段差も危険)
④ドア(引き戸や開き戸、アンダーカット(ドアの下のすき間))
⑤カベの角 ・・・・等々

これは想像しているのではなく、住宅産業に係る私にとって、実際聞いた場所です。

 

例えば、上記の統計に表記されているような、「溺死」や「火傷」などは、実際生活されている方々の生活環境が原因なのでしょうが、階段や段差、ドアなどで起こる事故は、もともとの住宅構造の問題であり、私ら同業者がもう少し配慮し気がついて、施工していれば防げるのではないかと思いました。

 

先日、私は階段の最上段から足を踏み外して転落しました。

幸い、軽い打撲とコブだけで済みましたが、これがもし、60才くらいで同じ階段からの転落事故にあったとすれば、あの衝撃なら下手すれば、下半身麻痺などの後遺症が残ったと思います。

住宅産業に携わるものの自宅で、階段から転落事故!・・というのは、恥ずかしくて誰にも言えませんが、実際はそれほど施工側にとっても《不慮の事故対策》は重要視されていません。(おっちょこちょいなだけだろ!と言われそうです。)

 

ですが、もし、3才くらいのお子さんがドアに小さい手を挟み、指を落とした! となればどうでしょうか。 これも、実際あった事故症例です。親御さんからすれば、悔やんでも悔やみきれません。

そんな、不慮の事故をどうしたら防げるのか。

住宅産業の施工側としての対処法を、3回に分けて提案していきたいと思います。

住宅の危険な個所《階段-1》

住宅の危険な個所《階段-2》

住宅の危険な個所《階段-3》