給湯ボイラーの配管についている安全弁や減圧弁の重要性
給湯ボイラー付属の安全弁と減圧弁の危険性
給湯ボイラーに付属する安全弁と減圧弁の危険性 について記したいと思います。
給湯ボイラー(給湯ボイラーや電気温水器など)の廻りの配管に付属している機器類の重要性と軽んじることによる危険性を記したいと思います。
※ 下の図は電気温水器の標準的な配管例です。 給湯ボイラーでも適用できます。
まず、言葉の意味から。
左の図面は、電気温水器の配管図です。
真中に電気温水器本体。
電気温水器に給水が供給される途中に
【止水栓】と【減圧弁】があり、
電気温水器から給湯が各器具へ供給される途中に【安全弁】=逃し弁があります。 この図が、基本配管図になります。
では、次に現物です。
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【減圧弁】です。 用途: 水道圧を0.08Mpaまで減圧する弁。
水道圧は、(各自治体で違いますが)概ね、0.3Mpa~0.5Mpaあります。
小型(簡易)ボイラーは0.1Map以下での使用が義務付けられていますので、それ以下に減圧する必要があります。
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【安全弁】=逃し弁です。
用途: 圧力が0.095Mpaになると外部に排出する弁。
給水圧を0.08Mpaまで減圧してボイラーに入りますが、0.095Mpaになると、これ以上の圧力上昇は危険なので、外部へ排出し、0.085Mpaになると止まります。
この減圧弁安全弁を無視して施工する。または、不良と気づかずに使い続けると、どうなるのか。
減圧弁が機能しないまま使う⇒ 安全弁から水が排出しっぱなし。
安全弁が機能しないまま使う⇒ ボイラー管体から漏水。 または、爆発。
実際にあった事故の様子が動画にUPされています。
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上の事故は極端で、同業者としても信じられないのですが、それでもいかに減圧弁や安全弁が大切な弁なのかが、わかったと思います。
ここで注意事項です。
今までのことを踏まえていただいて、
電気温水器や給湯ボイラーを取り替える際は、必ず【減圧弁】と【安全弁】も一緒に取り替えるようにして下さい。
この注意事項はメーカーカタログにも載っています。
ネット上や、ホームセンター、安いだけの業者は、ボイラー本体の取替えの値段で激安をうたっていますが、今までの記事を読んでいただければ、非常に危険な設備機器が屋内または、自宅接近して設置されているのだ。とご理解いただけると思います。