床暖房 パネルヒーター 不凍液の交換時期

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床暖房 パネルヒーター 不凍液の交換時期 について

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温水式の床暖房やパネルヒーターが主流になって30年を過ぎました。  今では、電気の蓄熱式もあり、選択肢が広がりました。

当よろずプランマーでは、例年お盆を過ぎた辺りから、温水式暖房の不具合による工事依頼が非常に多くなります。

  • 温かくならない 冷たい
  • 不凍液の漏れ
  • 暖房ボイラーのエラー停止
  • 2階だけ暖まらない 等々

ご依頼を受け工事完了後に、使い方の説明をすると、決まって言われることがあります。

《家を建てた時は、一切説明がなかった》

そこでこの記事では、特に多い不凍液の交換について解説します。

また、温水暖房について基本的なことを知りたい方は、下記の記事があります。参考になさって下さい。
温水暖房による床暖房とパネルヒーターのこと ①
温水暖房による床暖房とパネルヒーターのこと ②
温水暖房による床暖房とパネルヒーターのこと ③

不凍液交換の時期について

不凍液交換について、3年で交換といわれたことがある。

不凍液については、いろんな情報を目にすると思いますが、以下のことを参考にして下さい。

不凍液の交換年数を知るためには、使っている暖房システムの確認が必ず必要です。

暖房システムは、大きく分けて2種類あります。
A 密閉式   7年程度
B 半密閉式  3年~4年程度(幅がある理由は後で説明します)

暖房システムの種別は付随する機器によって確認できます。

A 密閉式
①密閉膨張タンクがある。(鉄製)
②鉄製のパネルヒーターを使っている。銅製もたまにあります。
③圧力ゲージがある

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①’密閉膨張タンクは、ボイラーの近くにある場合と、床下にある場合があります。鉄製です。
②’密閉式に使えるパネルヒーターには鉄製と銅製がありますが、密閉式のメリットを最大限に発揮するため、ほぼほぼ鉄製です。見た目ではわからないかもしれません。(写真は森永製のパネルヒーター:鉄製です) 鉄製は、輻射熱量が大きく、銅製より面積を小さくできるメリットがあります。
③’密閉式には圧力ゲージがあります。 0.05Mpa~0.09Mpa内で増減します。

密閉式は、システム内に空気が入らない完全密閉された暖房方法です。一度エアー抜きをすれば空気にさらされることがないので循環水の防錆効果が長く続きます。また、加圧できるので循環量が上がりパネルヒーターがすぐ暖かくなります。

B 半密閉式
③半密閉膨張タンクがある。(樹脂製)
④銅製のパネルヒーターを使っている。鉄製は不可。

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③’半密閉膨張タンクもボイラーに近くにありますが、床下にはありません。また、ボイラー内蔵という場合もあります。 いずれにせよ、樹脂製のタンク。 半密閉膨張タンクに鉄製はありません。
④’半密閉式には、銅製のパネルヒーターしか使えません。 半密閉という名のとおり、一部空気にさらされるので鉄製は使用不可です。

半密閉式は、密閉式を簡易的にしたシステムで、圧力ゲージがありません。 空気にさらされる=大気圧になるので必要ないのです。 加熱による不凍液膨張分しかないので、半密閉膨張タンクが圧力ゲージを兼用しています。
普段空気にさらされているので、少しずつ蒸発していきます。 その蒸発分は、お客様ご自身でボイラーの注入口から補充することができます。

※※まとめ※※
A:密閉式の場合  不凍液の補充及び交換は業者で行う。 交換時期は7年に一度程度。
B:半密閉式の場合 不凍液の補充はお客様ができる。 交換は業者で行う。 交換時期は3年~5年に一度程度

※例外
開放式というシステムもありますがこれは、ごくごく一部のみを暖房するといった場合に使われるため、この記事からは、割愛します。 ちなみに、開放式ですと、毎年不凍液の交換が必要です。
密閉式で床暖房をされている場合もありますが、不凍液交換年数は同じ7年程度です。

⇒⇒半密閉式 不凍液交換時期の幅について
半密閉式で対応する温水暖房は、数パターンがあります。熱源はボイラーですが、放熱器が、
パターン1=パネルヒーターのみ  4年程度
パターン2=パネルヒーター + 床暖  3年程度
パターン3=床暖のみ  3年程度

パターン4=上記にルームヒーター(簡易ファンコイルユニット)がある。 3年程度

床暖房が配管材が銅管のパネル暖房の場合は4年程度まで伸ばせます。架橋管パイプ布設暖房の場合は3年程度です。
パイプ布設式が交換時期幅が狭いのは、微量ながらパイプ自体空気が通るからです。(O2ストップパイプは別)

パネルパイプ

↑床暖房のパネルとパイプ布設

つまり、不凍液が空気にふれる度合いによって交換時期が違います。
ネット情報では、3年とか5年とか少しクレーム気味な質問やブログ記事がありますが、上記のように、ご自宅の暖房シムテムをきちんと認識することによって、必ず上記のパターンになりますので、一度お調べになって下さい。

また、現在多く採用されている、空冷式の暖房があります。外に室外機があるタイプです。
(例:三菱電機 エコヌクール等)
これらも、ボイラーが熱交換ユニットに変わっただけで、暖房の仕方は同じです。上記にならって交換時期の目安として下っても大丈夫です。